揚げ油は天ぷらの香りを決定付ける重要な要素であり、専門店等ではごま油、綿実油等を独自に配合して使っている。高級店や産地では椿油を用いる場合もある。
タネに決まりがあるわけではないが、高温の調理で硬くなる物(ハマグリ・イカなど)は、薄く切ったり、切れ目を入れたり、あらかじめ軽く湯がくなどの下ごしらえによって、長時間揚げないよう工夫されることがある。山菜や野草の場合、他の調理法ではアク抜きなどの下処理が必要となるが、天ぷらにおいてはほとんど必要がなく、摘み草などで山野草を手早く味わいたい場合に多く用いられる。
油で揚げている最中にはタネの温度が急上昇するため、衣に閉じ込められた空気や水分(水蒸気)が破裂することがあるので注意が必要。特に尾のついた海老を調理する際は、尾の先端を切り、中に含まれる水分を抜くといった下処理が必要となる。また仕上りを美しくするためにはタネに隠し包丁を入れておいたり、筋切りをする事がある。
単品として食べる場合、天つゆで食するのが一般的である。天つゆは出汁と味醂と醤油が基本となるつけ汁で、大根おろし、紅葉おろし、おろし生姜等が薬味として用いられる。これは近代に入ってからの食べ方であり、天ぷらが発明された江戸時代には醤油をかけて食べていた。食材によっては柑橘類の絞り汁だけをかけて食べることもある。
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また、素材そのものの繊細な味を楽しむために、付け塩で食べることも多い。塩は単なる粗塩の他、抹茶(抹茶塩)、カレー粉(カレー塩)、柚子皮(柚子塩)、山椒等が混ぜられる事もある。
家庭料理としては醤油をつけて食べる場合もある。
白飯にのせ、タレをかけた「天丼」、蕎麦・饂飩にのせた「天麩羅蕎麦」・「天麩羅うどん」、ざる蕎麦・せいろ蕎麦に添えられた「天ざる」「天せいろ」も一般的な料理であり、多くの蕎麦屋では丼類、麺類それぞれの最高級メニューとして花形を飾っている。
この他、白飯に掻き揚げをのせてワサビを添え、出汁や緑茶をかけた「天茶」(天ぷら茶漬け)という食べ方もある。